WHITESNAKE FOREVERMORE JAPAN TOUR 2011 | 不動産とハードロックと猫とダーツ

WHITESNAKE FOREVERMORE JAPAN TOUR 2011

去る10月24日(月)赤坂BLITZにて行われた
WHITESNAKEの最新アルバム『FOREVERMORE』の
JAPANTOURの最終日に参戦してきた


不動産とハードロックと猫とダーツ


事前情報でラウパーに参戦していた友人から
『デヴィッド声出てないよ』と聞いていたので
さほど期待はしていなかったが確かに酷かった。還暦を迎えた
御大の声が本当に衰えたのか体調から来るものなのか
定かではないが『あぅあぅあぅあぅ~』という軽めのシャウトは
問題ないがチューニングを大分低くしているにも拘わらず
中低音域でもちょっと力を込めて歌うと声が割れてしまい
しゃがれた声になってしまうのだ。


それでも1曲目からBest Years~ Give Me All Your Love
俺の大好きなLove Ain't No Strangerまでを
『ウタッテー、トキオー』なんて観客に被せながらなんとか終え
『How do you fucki'n ゲンキ?』とのたまい、愛嬌を振りまき、(笑)


不動産とハードロックと猫とダーツ


Is This Love~Steal Your Heart Awayは殆ど観客が歌い(笑)
Forevermoreでは『君達の・・・日本の皆の為に歌うよ』的な
身振り手振りで紫色のオーロラの照明をバックに
切々と歌ってくれて、相変わらずキーは低かったけど
CDで聴いてても判らなかった曲の魅力に気がつかせてくれた。

ダグのスライドギターをフィーチュアしたソロタイムから
Can You Hear The Wind Blow ~Love Will Set You Free
後者は個人的に大好きな曲だったが・・・
うーん。キーを低くしてる割には・・・

どーしちゃったんだ。・・・DC?


この後ブライアン・ティッシーの光るドラムスティックや
ナイフなんかを使ったドラムソロはパワフルで華があって
楽しめた。(ちょっと長かったけど。)

The Deeper The Love
Fool For Your Loving
Here I Go Again

と続くがデヴィッドは最早『ウタッテートキオー』
ちょいキーが高くなると逃げまくっている。
Still of the nightになるともうワンフレーズすら続けて
発音することなく観客に歌わせる始末。

ただ終始華麗なマイクスタンド捌きは健在だったし、
バックバンドの面子は演奏も盛り上げるのも本当に上手かったし、
全員楽しそうだったし…
場内が多少明るくなりこれで終わったのかなぁと
思った途端・・・再び場内暗転。

デヴィッドが独りで登場し

『ThisIsLastShow…VerySpecial…』なーんて呟いたかと思ったら
徐にアカペラで“Soldier of the fortune”を切々と歌いだした・・・

I have often told you stories about the way
I lived the life of a drifter waiting for the day
When I'd take your hand and sing you songs
And may be you would say
Come lay with me and love me
And I would surely stay

But I feel I'm growing older
And the songs that I have sung
Echo in the distance
Like the sound
Of a windmill going round
Guess I'll always be
A soldier of fortune.



不動産とハードロックと猫とダーツ


俺は何度もお前に人生について話してきた
流れ者が その日を待ち侘びるように生きて来たんだ
お前の手を取って お前に向けて歌う時、
お前はこう言うんだろう…
“私の傍で愛し合おう”と
そして俺は間違いなくそこに残るだろう

だけど俺も歳を食っちまったもんだ
そして 俺が歌ってきた歌は
遠くで 鳴り響いているんだ
風車が周る音のように
俺は いつまでも 
雇われものの兵士であり続けることだろう


※文法メチャクチャ適当だけど訳してみた。
 すねいく流解釈と思って下さい。
(soldier of fortuneって冒険者とか傭兵って意味らしい。)

この時はおぼろげにしか意味が分からなかったし
ライヴの最後に“Soldier of the fortune”を
歌うのは今に始まったことぢゃないけど・・・


流石にグッと来た。喉が枯れていようが体調不良だろうが
還暦を迎えても尚、俺達を癒し続けてくれてきた
デヴィッド・カヴァデールというシンガーは
未だに聴く人の心をこんなに感動させることが出来るんだ。

場内はシーンとして皆聴き入っている…。

…幾度となく聴いてきたあのリフが響き渡る!

Burn (Incl.Stormbringer)♪

BURNだ!もうデヴィッドの声なんて関係ない。
場内大合唱!グレンヒューズの高いパートはレヴが担当する。
途中に“Stormbringer”を挟み、ダグもレヴもブライアンも
マイケルも乗りまくりでラストになだれ込む。


最高のショウだったとはいえないし、
デヴィッドの声が終わったとは
思いたくない。願わくばもう一度艶やかでセクシーな
カヴァデールの歌唱が聞きたいと思う反面・・・

会場に流れる“WeWishYouWell”を聴きながら
行けて良かった。行って良かったと心から思った。


FOREVER MOREという単語をネットで検索してみると…

万劫末代《まんごうまつだい》
【名詞】
timeless existence, eternity, timelessness
一部の宗教で信じられている、永遠に存在する状態で、来世を意味付ける

こんな言葉が見つかった。
これでWHITESNAKEは終わりなのか
デヴィッド・カヴァデールが
終わったのかは分からない。

ただWHITESNAKEが遺してくれたもの。
デヴィッドカヴァデールが与えてくれたもの。

これは万劫末代残るだろう。
今はこれ以上何も言えない。

不動産とハードロックと猫とダーツ

※例によって画像は適当に画像検索で拾ってきたものです。ごめんなさい (ё_ё)キャハ