MOTLEY CRUE 2011 Zepp東京公演 | 不動産とハードロックと猫とダーツ

MOTLEY CRUE 2011 Zepp東京公演

10月4日の夕方、そこそこ混雑してる首都高からレインボーブリッジに
入るあたりで車のアクセルを踏み込めない俺はイライラしていた。

今から奴らのライヴがあるんだ。時計の針はLive開演まで
30分を切っていた。


奴らは80年代にL.A METALと呼ばれるアメリカから勃発した
HR/HMのムーヴメントの中心にいてその後瞬く間に全世界を
席巻しメンバーチェンジ等紆余曲折を経てもまだ生き残っていて
新たなベスト盤発売に託けて日本にやってきたのだ。



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30周年か!早いもんだな。リアルタイムを彼らと同時代に
生きてきた身だけども同じL.A METALの中でも
正直に言えば登場時はRATTあたりに夢中になり、奴らの
音源は買い揃えていても本格的に好きになってきたのは
全盛期の“DR.FEELGOOD”
あたりからだったような気もする。



なんとか渋滞をやり過ごし、お台場のZepp東京に着き
1曲目の“Wild side”が始まったのと
同時に会場に潜り込んだ。間一髪セーフ。
幾分ふくよかにも見えるヴィンスだが
そんなこと全く気にならない程に無精髭と
レザーベストがよく似合い、1曲目から全開で
腕をぶん回している。

今回は新しいベストアルバムに伴うツアーだったようだが
メンバー間の間合いというかコンタクトもばっちり。
Saints Of Los Angeles~
Live Wire~
Shout At The Devil

とファンが狂喜するようなノリの良い名曲を連発で決めていく。
無駄なアクションは少ないがミックもしっかり弾いてるし、
ニッキーはぶら下がっているマイクに悪戯しながら
舌を出し観客を煽る。マジにカッコイイ!



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Primal Scream~Don't Go Away Mad(Just Go Away)
と続け、トミーがドラムキットから出て来る。

昨夜誕生日を迎えたという
T-BONEは嬉しげにお前ら全員抱きしめたい!的なジェスチャーで
笑いを誘い、お前らが大好きだ!って嬉しそうに語りかけてくれる。

イントロのアレンジも感動的なHome Sweet Home
聴きながら周りの観客を見渡すと

男女問わず皆笑顔を浮かべている。
皆それなりに人生を経てきた中で今夜は
モトリーを楽しみに来たんだなという思い。

時節柄この大変な時期に日本に来てくれた
彼らから発する労わりの気持ち。


俺も含めてあの頃とは生活も容姿も変わっちゃったけど
モトリーも貫禄でたけどニッキーもヴィンスもトミーも
ミックもカッコイイ!
こういう生き方がしたい!


そんなことをボーっと考えていると目頭が熱くなってきた。
トミーの360℃回転するドラムの後ろにファンの女の子を乗せて
ドラムソロが終わると後半戦突入!

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Looks That Kill~Dr. Feelgood~Too Young To Fall In Love
~Girls, Girls, Girls~Smokin' In The Boys Room

時折ヴィンスもギターを弾いたり、メンバー紹介では
ニッキーとヴィンスがじゃれあって、あんた達
あんだけ仲悪かったのになぁ~なんて思ったり。(笑)

それにしても今夜のヴィンスは本当に声も良く出ているし
アクションも煽りもロックスター然としていてカッコイイ!

よくモトリーはニッキーシックスがブレーンだって
言われてるしそれはある意味本当なんだろうけど
ミックもトミーもいなきゃモトリーじゃないって
ロジックも成り立つんだろうけども
それでもやっぱりヴィンスニールっていうヴォーカリストを
改めて見直した。


ドラムライザーの後ろのスクリーンに大きく移し出された
大きな心臓のイラスト写真をドックンドックンいわせて
ラストのKickstart My Heartに雪崩れ込む。


つくづく思ったがいい曲を持ってるバンドは強い。
しかも殆どがヒット曲で視覚的にも音響的にも見応えのある
ライヴだった。
トミーが65歳の誕生日を迎えたと冗談をかまし、
ファンに赤い水しぶき(?)を浴びせ、奴らは余裕でステージを去った。


日常が再開してもニッキーたちが置いていってくれたものを
忘れないよ。

来年のニューアルバムを楽しみにしてるぜ!

ニッキー、ヴィンス、ミック、トミー本当にありがとう!

特にヴィンス!兄貴って呼びたくなるくらい格好良かった!


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※画像はyahoo検索で適当にパクッてます。気に触った方おられましたらごめんなさい。